救命救急
「救急(99)の日」の前日、保育園で『育児講座』と称し、保護者対象の「救命救急講座」があった。わざわざ仕事を休んで参加した。夫はさすがに、ボーイスカウト隊長だけあって、人工呼吸用のマウスピースをキーホルダーにつけている。
その講座は、消防署の方から、救命救急の必要性の講義と、人工呼吸・胸部圧迫(心臓マッサージ)とAEDの実技があった。
復習してみる。(1週間以上たって、覚えているかしらん?)
倒れている人を発見したら、
1.周囲の安全を確認してその人に近づく。
2.一方の肘を地面につけ、おでこを押さえ、もう片方の手でその人の肩をたたきながら、「もしもし」とか、「大丈夫ですか」とか「わかりますか」など、3回、徐々に声を大きくしながら声かけをする。
意識がないと判断したら、
3.「倒れている人がいます!!」と周りの注意をひき、特定の誰かに、「あなた、救急車を呼んでください」「あなた、AEDを持ってきてください」とお願いする。
4.頭をそらせ、あごを持ち上げて気道を確保し、ほおをその人の口に近づけ、その人の胸のあたりを見ながら、10秒、呼吸をしているか、確認する。
呼吸をしていない場合、
5.マウスピースをはめ、鼻をつまみ、胸があがるくらい、息を吹き入れ、いったん手を離し、もう1度息を吹き入れる。
(これは、マウスピースがない場合、省略可能)
6.乳頭と乳頭の中間あたりに手のひらの下のほうを置き、もう片手を添え、胸が4.5センチへこむくらい、100回/1分の早さで30回圧迫する。
7.AEDないし、救急車がくるまで、5と6を繰り返す。
ということだったと思います。(やっぱり、いくらかうろ覚えの部分有り・・・)
そして、AEDが来たら、5と6は繰り返しながら、持ってきた方に、AEDが使えるか尋ね、使える場合その方にやってもらい、ダメな場合、人工呼吸が出来るか尋ね、出来る場合、人工呼吸を代わってもらい、ダメな場合、人工呼吸を止め、AEDの操作に移る。
AEDは、ふたを開け、スイッチを入れると操作の説明をしてくれるので、それに従う。
救急車が来たら、何回AEDでショックをかけたかを救急隊に知らせる。
というのが、実技の内容。
胸部圧迫は、けっこう力がいる。そのときは3回5と6を繰り返したが、3回目くらいになると、講師の方に、「もっと力をいれましょう」と言われてしまうくらい、疲れてきた。それを、AEDが来るまで、とか、救急車がくるまで、なんて出来ないかもしれない・・・。
ところで、その講座に次男の同級生のお母さんが参加していた。彼女もその子の下に三男と同じ年の弟がいて、その弟くんを連れてきていた。最初寝ていたのが、実技に移る際、講師が見本を見せるとき、2の声かけで「だいじょうぶですかぁ!」と大きな声になったため、起きてしまった。起きても、たぶんその場の状況がわからないのだろう、きょとんとしていたが、お母さんの実技の番になり、お母さんが離れようとすると、泣き出してしまった。その場にいた保育士が抱っこしても泣きやまず、最初は、順番を代わって最後にしたが、それでもダメで、お母さんは、こどもが泣く中、練習用の人形に「だいじょうぶですかぁ!」って声をかけていた・・・。う〜ん。ちょっと笑えてしまった。
願わくは、この知識、使わずに過ごしたい。でも、だからといって、知らなくて良い知識というものではない。今は、車の免許を取る際に教わるらしいけれど、中学くらいで必ず教えていても良いのではないかしら?
そんなことを考えながら、家に帰ると、お祭りに行って疲れ果てた次男と三男が、行き倒れたかのように昼寝をしていた。