サッカーから見えるもの
ずいぶん前に日本サッカー協会主催の公認キッズリーダーU-6コースを受講した。
6歳以下の子どもの指導を対象とした指導者講習会。
講義が90分・実技が90分。
今まで読んできた本が正解だったようで、今の時代に必要とされている指導者像というものを再認識できる有意義な内容だった。
・早期教育を目指したものではない。
・英才教育を目指したものではない。
・大人の都合の目標達成を期待しない。
・練習中に他の遊びを始めても怒らない。
・他人と比較しない
・喧嘩だってOK
・細々と指示しない
・プレッシャーをかけない
池上正氏の著書にも同じようなことが書かれている。
オシム氏のサッカー概念も同じようなことだと思われる。
また、子どもたちには、リーグ戦などの順位競争をさせないなども明記されている。
大人都合の勝利至上主義に子どもが振り回されてしまい、サッカーのおもしろさを奪う結果になるとのこと。
ブラジルでは既に子ども世代のリーグ戦は廃止されている。それどころか、リーグ戦があったために優秀な選手が輩出できなかったということだ。そのため、リーグ戦を廃止したとのこと。
サッカーから体罰が激減してずいぶん経つらしい。指導者・審判・コーチ・チーム。いずれも日本サッカー協会の認定がないと、成り立たない仕組みになっている。
そのうえ、資格制度が費用の発生する更新制のため、無用に資格だけあるという状態も改善されているのだと思う。
参加したいと思うクラブチームも沢山あり、子どもたちが選ぶことが出来るのも大きな要因だろう。
サッカーに限らず、こどもを中心とした活動を考えたとき、このような仕組みとセンスが要求されるのだと考える。