ママチャリがパワーアップ
妻が使っているママチャリのタイヤが、ひび割れてきた。
購入してから7年がすぎ、屋外で雨ざらしなので、当然といえば当然。
前後に子どもを乗せ、前かごに荷物を積み、移動する。
酷使しているのだから、ひび割れも起こる。
最近、自転車熱に犯されている私は、タイヤの交換を行うことにした。
まずは、タイヤを選択することから難儀なことになった。
手っ取り早くホームセンターで同じ規格のものを安く買ってくれば何のことは無いのだが、
上記のように、酷使されている使用状況と、自転車熱のため、ノーブランドの安物では納得がいかない。
出来るだけ丈夫でしっかりしたもの、その上見た目も多少は気になる。
WEBで探すと、規格がよくわからない。
レーサータイプのタイヤ、マウンテンバイクのタイヤ、どれも似たような規格だが、どうも合わないらしい。タイヤサイズだけが同じでも、だめとのこと。
いろいろと調べると、ブランドもので、そこそこ素敵で、ママチャリ用というのはそもそも存在があまり無いことが判る。
ブリジストンか、パナレーサーの実用タイヤを購入して無難に交換するのが筋のようだ。
が、自転車熱に犯されていると、思わぬところで見つかるものだ。
どうも、少し昔の規格のタイヤが合うらしいことが判明。
ランドナーといわれる小旅行用自転車に使われていた、少し太めの頑丈なタイヤが使えるらしい。
早い話、ロードマンタイプのタイヤである。
ランドナーとは、自転車の前、後ろ、サイドに荷物をごっそり積んで、旅行するタイプの自転車。
すでに絶滅種となっていて、今時はマウンテンバイクにその座を奪われている。
そのような自転車用のタイヤは、前後に子どもを乗せて、かごに荷物を載せるママチャリにぴったりではないか。
元のタイヤより少し太くなり、しっかりした印象がある。
色も黒一色から、アメクロと呼ばれるアメ色のラインが入ったものになる。
緑の車体に、アメクロの太いタイヤ、このママチャリで旅行に行けそうな気になってくる。
サドルは、セライタリアのGEL入りタイプなので乗り心地はとても良い。
ママチャリにしてはいい感じに仕上がった。自己満足。
うちの妻は、前後に子どもを乗せ、荷物を積み戸越銀座を颯爽と駆け抜けるのだろうか。
それとも、前後に荷物を載せ、子ども旦那を置いて、ママチャリで家出をするかもしれない。
この自転車なら、家出も不可能ではない。
交換したタイヤ、「コル・デ・ラヴィ」と名前が付いており、
キャッチフレーズは「忘れられない道がある。」
パンフレットには、「自己実現への旅。良き相棒としての自転車」と書かれている。
「忘れられない商店街がある、戸越銀座への旅、良き相棒は前後に乗せた子ども達。」
妻よ、ママチャリだから、このくらいで妥協してくれ。