エキュメニカル・ユースフォーラム 一泊交流会
あ・そ・ぼ か・た・ろ
1999.10.10-11

10月10日から11日にかけて、エキュメニカル・ユースフォーラムの一泊交流会が、
東京水元青年の家で行われました。
エキュメニカル・ユースフォーラムは、
さまざまな宗派のクリスチャン青年によって、
いろんな事をしていこうとする集まりです。
今まで、沖縄を覚える集いや
ビルマについての報告会、
平和を求めるミニコンサートなど、
まじめなものから、
歌って踊って食べ礼拝
などの楽しい企画などをしてきました。

今回は、もっとそれぞれをわかり合うために、時間を長く持ちたい、という希望から、一泊交流会ということになりました。

企画の段階では、それぞれの宗派の制約などを考えると難しいことなのかもしれない、と不安に思いつつも、どういった形にすれば、多くの人が集まってくるか、制約をどのように克服できるかなどを考えながら、プログラムはくみたてられてきました。

当日まで、いったい何人の人が来るのか把握していないままでした。
そういった点で、準備不足があったことは否めませんが、ふたをあけてみると、とても楽しい集まりとなりました。

結局、30人ほどの人が集まりました。聖公会、ルーテル、基督教団、カトリック、バプテスト、ユニオン教会とまさに、エキュメニカルな集まりでした。

多めに人数を頼んでしまっていたので、皆、かなりの量のご飯を食べ、夜はゲーム大会となりました。途中に歌を挟みながらのゲームで、だいぶ打ち解けてきたころ、グループにわかれてさいころトークが始まりました。

題目は、「教会の自慢・不満」「私は見た!」
「一番恥ずかしかったこと」
「神様に聞いてみたいこと」など、
いろんな話題を話し合いました。

表向きのプログラムはここで終わり、あとは暗黙の了解で、「飲みニュケーション・タイム」となりました。
ところが、この施設は部屋で飲んだり騒いだりということが許されておらず、かなり気を使いながらなるべく静かに盛り上がりました?!

お互い、教会に連なっていること、青年であることという共通点と、それぞれの宗派の違いから、話はいろんなことに及び、夜遅くまで盛り上がりました。

そのせいか、翌朝、7時から行われた
早天礼拝の参加者は6人だったそうです。

朝食後は、「うたグループ」「聖書スタンツグループ」「主の祈り・派遣グループ」にわかれ、昼食を含んだ礼拝のための準備をしました。
私は、「聖書スタンツ」のグループでした。聖書選びから始めるのはかなり難しい作業でしたが、それぞれの思い、アイディアを出し合い楽しく準備ができました。

礼拝は、SCF主事の荒谷さん司式のもと、うたグループが考えた、うたから始まりました。
「来ませ、来ませ、平和の王。ひとつの体にしてください」
という短い歌詞で、本来は韓国の歌ですが、演歌風アレンジでうたいました。

その後、荒谷さんがお祈りをし、詩篇111篇が読まれました。

そして、平和の挨拶と続いたのですが、輪になって歌を歌いながら、フォークダンスのような感覚で、行われました。

しばらく沈黙を守った後、「日ごとの糧」を輪唱し、食堂に移動して、昼食となりました。

食堂から戻った後、うたグループ聖歌隊によるアンセムがありました。

その後、聖書スタンツでした。
「出会い」をテーマに、さまざまな個所の聖書をモチーフに作りました。時間が短く練習もままならなかったのですが、時折笑いの起こる、楽しいものになりました。

スタンツの後、それを少し皆で分かち合いながら、沈黙のときを持ちました。

そして、主の祈りを、カトリックの様式で歌い、「みんなのお祈り」となりました。「お祈り」とも「感想」とも言えるこのひとときで、それぞれ違う皆が、ひとつになれたことを実感しました。

最後に記念撮影をし、「また会おうね!」と
それぞれ約束し、短すぎた時間を惜しみながら
別れました。

 私は、このエキュメニカル・ユースフォーラムのスタンスがとても好きです。
何かをしなければならない、などといった気負いがなく、あくまでも自然体で、いろんな人の違いを認め合いながら友達になれたらいいよね、という簡潔な、共通意識のみがそこにはあります。

  誰でも、出たり入ったりすることができる状態を保つ、ということは難しいことです。でも、ここでは、それがいとも簡単に行われているのです。

 難しいことを言いましたが、何より、楽しかったんです!また、みんなに会いたいです!
記 横山美樹