ボーイスカウトの個人装備
2007年当時の隊長時代の話。
カブスカウトからボーイスカウトへ上進する際に、保護者向けの説明会を行っていた。
カブスカウトのキャンプは、宿舎を利用することが多く、キャンプ道具を持っていることはほとんど無かった。
ボーイスカウトになると、テントでの野営が基本になるため、寝袋を始め、アタックザックや雨具、食器などあらゆる個人装備が必要になってくる。
しかし、ちゃんとした説明をしておかないと、安かろう悪かろうの品物を買ってしまい、キャンプそのものが苦痛になってしまう。
購入する親は、キャンプの苦痛を感じないため、スカウトだけがやる気をなくし、時間とともにボーイスカウトから離れて行ってしまう。
キャンプ生活が快適に楽しく過ごせるように、指導者は保護者とスカウト両方に丁寧な説明が必要とされる。
今から5年も前に作ったものだから、掲載品が古くなっている。これは毎年更新して、その時々の安定している商品を掲載してきた。当時はLEDのヘッドライトが発売され始めていたが、照度も十分ではなく、その上防水性能も備わっていなかったものが多かった時代。今ならLEDの防水ヘッドライトをおすすめする。
このカタログを用意するに当たって特に気を遣ったことは、
商品名を明記すること。
価格を明記すること。
どこで買えるかを明記すること。
保護者には余計な苦労をかけないことを念頭に置いています。
ごどもの頃は、いろいろなカタログを見ては、夢や希望を勝手に想像して、空想の世界で遊んでいた。
いまの子どもたちが空想の世界を持っているかどうかはわからない。
それでも、カタログを作って、手渡して、キャンプへの足がかりになったら良いと思っている。
この環境を用意して、先輩スカウトがカタログのようなキャンプをしているのを、一緒に体験すること。
そして、そのあこがれの中で、スカウティングが行われていることがよい循環を作り、スカウティングの魅力が、スカウトによって伝えられていくこと、これこそが指導者の醍醐味であると思っている。