地方という土地の文化と都会の人

2023年1月に、福井県池田町の「池田暮らしの七箇条」というものが発表されて話題になりました。

内容について色々な意見が散見されますが、あまり良くない印象の方が多いかもしれません。

私も東京から徳島へ異動で引っ越してきましたが、「池田暮らしの七箇条」に書いてある「都会風を吹かさないように心がけてください」という文言は、とても興味深く感じました。私もそうですが、まったく無自覚に”普通”にしていることが「都会風」と感じてしまうようです。


「地域おこし協力隊」として地方移住をして上手く行かない話も良く聞きます。
下記の動画は、地域おこし協力隊の方々が出会う戸惑いや、地域との意識のズレをていねいに説明されています。
「地元の人たちは、その人の能力を求めているわけではない」という言葉に衝撃を受けました。
私は地域おこし協力隊に志願する予定はありませんが、地域おこし協力隊の目的は「その人の能力を活用して、地域活性化に役立ち、地域が元気になっていくこと」だと思っていました。
しかし、この動画では「提案されること自体が迷惑だ」と言います。
このギャップは、とても埋められるようなギャップとは思えません。

なかなか大変なことだと感じました。


地域おこし隊で移住し、上手くいかなかったことをまとめられている動画です。
上の動画で指摘されている事柄がいろいろとあったのかもしれません。


そして、少し古いですが2016年に徳島でいろいろと活性化したいと考えていた若者たちが、地元で受け入れられなかったというブログです。

屋台村は実行できないのか?次世代のチャレンジ精神を蹴散らす硬い徳島マインド

「新しいものを作りたい」という若い人の思いを受け止めることが出来なかった様子。

彼らの写真を見ていると、確かにヤンチャ系かもしれないし、信用がなかったかもしれない。そして、先の動画にあったように「根回し」もなかったのだろう。
それでも、もう少し何とか力を貸してあげられなかったのだろうかと感じてしまう。

ちなみに、その徳島は「vs東京」というコンセプト動画を2014年に制作している。
その頃東京にいた私は全く知らなかったけど、上記の内容を考えながら見てみると、単純に「vs東京」というコンセプトだけじゃなくて、その背景にある地方都市の現実というのが浮き上がってくるような気がする。


東洋経済オンラインで「地方創生のリアル」という特集記事がある。

「徳島は「阿波おどり」で揉めてさらに衰退する」-地方を滅ぼす「本当の敵」は常に「外」にいる-
https://toyokeizai.net/articles/-/235812
「地方創生のリアル」
https://toyokeizai.net/category/chihou-real