ボーイスカウトを子どもたちに返してあげなさい

以前所属していた団は、年間数回の機関誌を発行していた。
研修所で研修後、機関誌への寄稿を求められて書いた寄稿文です。
1998年だったかと。
すでに14年も経っているが、当時書いていることは今もって変わらないと思われる。

ウッドバッジ研修所を終えて
B.S.隊副長 宮田優三
9月12日~15日の3泊4日、千葉県の日向野営場において開催されました。
期間中は、ボーイスカウトの歴史から始まって、指導者の在り方や、団や隊の運営方法、ボーイスカウトの班制度など、ありとあらゆる事を学んできました。またこれらの他に、ハイキングや隊集会の実習、グループごとにスカウト技能の実技指導など、目一杯のプログラムが展開されていました。そして、これらのことを、野営をしながらの研修ですので時間に追われながら、「ひーこらひーこら」いいながらこなしていきました。
ここで学べたことは非常に多く、特にボーイスカウトの基本である「班制度」と「進歩制度」そして「自発性」これらをキーワードとして学んでいくため、自隊との比較をしながら、どれだけの事を自隊で展開できるかを考える良い機会になりました。
「自発性」自分から行動を起こす、違う見方をすれば「自由な発想」とも読めるかもしれません。色々なことに管理され、制限を受けている今の子供たちにとって、「自分から行動を起こす」ことや「自由な発想」を持つことが難しいかもしれません、しかし、それらの殻を破って活動できるのが「スカウティング」だと思います。
研修所では、「スカウト中心に」ということを何度も聞かされてきました。
当たり前ですが「スカウトが中心」なんです。
そこでスカウトのみんなにひとこと
「何でも自由にやろうよ!ボーイスカウトなんだから!」

なにが言いたいかというと、ボーイスカウトを「子どもたちに返してあげなさい」ということ。